こんにちは　治癒処の院長、令和３年の初ブログです。

忙しさにかまけてブログ更新を怠ってた期間に、新しく効果的なツボたちを発見しました。今回はそのうちの一つ、“①くるぶし治療”

を報告します。

今後の症例報告は②肋間筋治療、③側腹部の胸鎖乳突筋、④ローラー大作戦と３つの症例報告を順次紹介していきます。

第一弾は　“くるぶし治療”です。

このくるぶし治療は昨年末に当院スタッフのY先生が

“院長、勉強させてあげる。私の１年前からの右ふくらはぎの痛みを見事に取り除いてみて！”となんともカン高い目線から声をかけてきました。

私が　“ふくらはぎ？そんなのブッちゃん（田渕先生）のやってもらいなよ　”。とあんまり相手にせず、田渕先生にふくらはぎ対処法である

肩甲骨上の“囲み天宗”ってツボと腸骨のツボを指示して、これで緩める様にと言いました。

小一時間ほど経ったころ、競艇ナイターレースでボロ負けした私は田渕先生の治療効果を確認しに行きました。

“どお？少しは（ふくらはぎ）マシになった？”

“えぇ、少しはマシになってます”と言う田渕先生を遮るように

“えぇ～？まだ芯が残ってる気がする、スッキリじゃないよ”　とY先生。

感性だけで人生を歩んできた、このY先生は“もっといいツボが別にある。”と言わんばかりです。

私は“しょうがねーな、じゃあちょっと手伝うよ”

あの手、この手を駆使してY先生のふくらはぎを緩めましたが、本人が気にしてる部位はなかなか緩みません。

片手間で手伝った私は面倒くさそうに　“これで２，3日様子見てよ”と言って取り合えず終了しました。

…１週間後。

私がY先生に　“右ふくらはぎ、どんな按配？”と尋ねると　“治療後は良かったケド、今痛みは元に戻ってます”との事。

今日の私は舟券当たって上機嫌なんで　“じゃあ本格的に診てみようか？”“ブッちゃん手伝ってね”に間髪入れず　“はい、勉強させてもらいます。”

Y先生　女性　５●歳　主訴はテニスをやりすぎる事で慢性の右ふくらはぎ痛。

疲れが溜まると太ももから右お尻近辺まで痛くなり１時間以上立っていられない。テニスの試合が近いので院長に治させようと画策していたようです。

Y先生をうつ伏せにしてふくらはぎを丹念にチェックすると…先週の効果なのか？ふくらはぎ全体はふんわり柔らかなのですが、一部分だけ芯がある

ような筋肉が硬く張った感じを触診できました。この部位を押すと、当然Y先生は痛がります。

“先週も硬かった部位だよね、これを取れば（緩めれば）良いんだね。”

Y先生の股関節、仙骨、骨盤周り…と思いつく限りのツボの流れを押しながら、ふくらはぎの芯が緩む場所を探します。が、一向に緩みません。

（腰周りのツボはあんまり関係ないな…）と思い、足先に注目します。

Y先生の外くるぶし周りを丁寧に探っていくと…画像１のⅬ字型の…細～く硬い筋張ったコリを見つけました。ココを押すと物凄く痛いようで…

“先生、そこイテエです、イテエです。”と反応します（笑）。

この“イテエです。”を１０秒くらいマッサージしてからふくらはぎの芯をチェックすると…硬く強張った筋がフワっとした感じになってました。

“ここね！（診ぃ～つけた）”

Ⅼ字型のコリ以外にも画像２のように鍼刺激を加えると、１年間の慢性コリと痛みが一気に解けるように…ふんわりふかふかのふくらはぎに急変化。

Y先生も大変満足なはずですが…右（ふくらはぎ）が緩みすぎなせいで左（の硬さ）が気になる。と言い始めます。

感性で人生を送るY先生…彼女の感性も今回の“くるぶし治療”には満足してくれたようです。

２０２１．２月中旬

くるぶし治療をしてから約３か月後、私はY先生にその後のふくらはぎの案配を尋ねたところ

“１年前からのふくらはぎの嫌な感じはもう無くて、１時間立っていてもふくらはぎの痛みはほぼ無い”との事。

また連日のテニスで疲れが溜まれば違和感や痛みは出てくるでしょうが、動きの軸であるくるぶしが改善された事で

1年前よりはずっと楽になったと思います。

考察：くるぶしは脚の軸です。過度の負荷を加えると軸は僅かに歪みます。この段階でストレッチなどのメンテナンスを正しくすれば

軸の歪みは正常に戻ります。今回の様に過度なスポーツを連日連チャンでやりながらもケアを怠ると　くるぶし⇒ふくらはぎ⇒太もも⇒お尻⇒…

くるぶし軸の僅かな歪みが痛みとなってどんどん上へと昇っていきます。

くるぶし治療の重要性を認識した私。最近、通勤用スクーターのスズキ・アドレス125K7（走行距離20,000キロ）のフロントタイヤベアリングを

新品に交換してみました。軸交換…めっちゃ調子いいです。

保土ヶ谷駅前の線路沿い1号線…ハンドルブレも無く〇〇〇ｋm/ｈのトップスピードが出るようになりました。

今回の症例報告はこれにて終了です。次回は“側腹部の胸鎖乳突筋”を報告予定です。お楽しみに