こんにちは 治癒処の中野です。
もう夏の暑さですね。GW明けてコロナ対策が緩和されたことで、遠のいていた患者さんたちが
戻ってきました。戻ってきた患者さんたちは2年ぶり3年ぶりってスパンなので、身体の歪みが
半端なく凄まじいのでスタッフ共々治療効果を出すのにエライコッチャで大変でした(汗)。
さぁて今回の症例報告は“へそ曲がり治療”です。
へそ曲がりと聞くと当院の治療職人のスタッフ先生たちが思い浮かびますが(笑)、実際はヘソの位置が
左に寄っている患者さんの症例報告です。
R5,03,22の写真 ヘソの位置が左にずれてる
Hさん、50代女性 初診2月中旬 主な主訴は目の疲れ、肩こり、背中の痛み、腰痛です。
本人曰く;毎日目が痛く、目の奥の頭痛が一番ツラいとの事です。
“眼の奥なら頸の硬さからきてるな!”と思った私はお腹の硬さチェックを安易に鍼着の上から済ませました。
“これならいつも通り胸鎖乳突筋、側腹、臀部を緩めればOKだな”そう心で呟きながら治療開始です。
Hさんを仰向け状態で胃の気、胆の気、側腹で頸の前側と胸鎖乳突筋を緩めたらうつ伏せにして尾骨のキワ、
坐骨と今流行りのアンカーショットで背中、首の付け根、頸周りを緩めました。いつもより緩みが悪かったんですが、
このHさん…右膝裏にポコッと隆起した“膝瘀血”を持っているので、膝瘀血のせいで緩みが悪いと思いながら
第2回目の治療を終わりました。第1回は山際先生が担当したので…。
治療後Hさんは“眼が少し楽になりました”と言い1週後の予約を取って帰りました。
翌週、Hさんの目の疲れによる頭痛は軽減したもののまだ続いてる。前回同様の処置を施して終了。
翌々週、頸肩はだいぶ楽になったようで今度は腰痛が気になるらしい。目の疲れによる頭痛はまだ残ってる。
腰痛を軽減させるためお腹を再チェック(いつも鍼着の上から触診してたんで、鍼着をめくって驚き!)。
?・・・!?
“臍の位置が左にずれてる?、だから右腰に膝と仙骨が盛り上がってたのか?”
下の写真は当院の骨格標本“Jonny君”です。Hさんの腰椎の捻じれと歪みを表現してみました。
私のへそ曲がり治療は“鼠径部を徹底的に緩めた後⇒尾骨、仙骨、腸骨のアクマ式処置に棘突起間のAnchor shot”です。
Hさんの場合は上記の処置にknee pit specialと私が勝手に命名した“委中”の雀啄鍼を加えて右腰の盛り上がった
カチカチコリを解除します。
上記の処置が功を奏したのか?Hさんの頸肩は今まで以上に緩みました。目からくる頭痛も感じないとの事(good!)
そのまた翌週、Hさんの目の疲れは殆ど無く頭痛もほぼほぼ感じなかったそうです。臍の位置も・・・う~ん僅かに改善?
この後、週一で3回ほど施術すると目の疲れ、肩こり、背中の痛み、腰痛はほぼ解消!臍の位置もほぼ中央になったので
“ツラくなったら早めに来院するように”と伝えました。
Hさんは前回の治療から約3週後に来院。また目が疲れてきたとの事です。
今回も当然へそ曲がり治療を繰り出します!!Hさんの臍の位置は現在こんな感じです(笑)
R5,05,,24の写真。ヘソがだいぶ中央になった。
考察;腰椎に捻じれや歪みはヒトの生活習慣で必ず発生します。この骨格の歪みは片側のみの筋過緊張や内臓の引き攣れ
を誘発しツラい、痛い、痺れ、引き攣れが始まります。Hさんの場合、パソコン長時間同じ姿勢をキープすること数十年でした(汗)。
やっぱ足を組みながらのパソコン作業は身体に悪いですね。特にスマホ!あんな小さな画面をスマホ首しながら一日中見るなんて
…気が狂います。パソコン作業は1時間に1回は休憩しましょう。そして休憩の5分ぐらい自然を眺めましょう。空、鳥、観葉植物など。
人間が造ったモノ以外の自然のモノをのんびり眺めましょう。そして…身体は左右バランス良く使いたいものです。