こんにちは 治癒処の中野です。今回はスタッフのアサクラマリコ先生が見つけた恐力な処置法を紹介します。
院長 55歳 ボクシングとバドミントンで股関節周辺が極度の過緊張で脚が重ダルい。
今日は余りに脚がツラいので朝倉先生に部分鍼治療をお願いしました。この朝倉先生は人が嫌がる痛い場所や悪い部位(ツボ)
を探すのが抜群に巧く、スタッフ間では“アクマの様”と呼ばれる程の腕前です。
私は“股関節の上、腸骨辺りに打ってくれる?鍼なんだけど…頼むから1インチの鍼以外は使わないで”とお願いしました。
朝倉先生は“分かりました。任せてください。”と言ったので、私は恐る恐る横向きでベッドに寝ます。
“いっきますよ”
“・・・”
刺入時の痛みは全くありません。さすがです!
“ここからですよ”
“うわ~、ちょ、ちょっと待って・・・”
メチャクチャ響きます。
“なにこれ?ホントに1インチ?…うわ~”
もう何が何だか理解できないうちに両側の腸骨を恐刺激されて終わりました。あとに残るのは腰骨横の重ーいダルさ…。
私は“アクマ式治療後”ズドーンと気だるい脚腰のまま、二人ほど患者さんの治療を施しました。
治療を終えた頃には主訴であった脚と股関節の重ダルさはキレイさっぱり解消してました。
そして頸も…いつの間にかグッと楽になってました。
“こんな…地獄のように響くツボ…いつから使ってんの?”
“最近Aさんに試したら結構効いたんです”
“Aさん…大丈夫だった?”
“すごく楽になった。と言いながら足に力が入らないって言ってヨタヨタと帰りました”
“ヨタヨタね…”。
こりゃあ興味深い(面白い)って事で早速スタッフを捕まえては“アクマ式”を試しては効果の程を確認します。
腸骨の周辺をチェックしてくすぐったい、触られたくない、嫌な感じのする人ほど響きが大きく、良く効きます。
翌週より院長指名の患者さんで、私が特に手こずっている方たちに“アクマ式腸骨処置”を追加する事にしました。
院長が手こずる患者さん達の声
Aさん女性…腰椎にボルト8本入った患者さん。手術後の慢性腰痛と足の引き攣れで定期的に来院。腸骨周辺に帯状の筋緊張有り。
“アクマ式腸骨処置”後、頸両サイドの筋緊張と両ふくらはぎ外側が緩む。Aさん曰く…腰の楽さが今までと違う。
Wさん女性…脚の浮腫みがいつも気になる。右の腰から背中が引き攣る。“アクマ式腸骨処置”の施術中、あまりの響きに“う~ん”
と唸っている。治療後は脚の浮腫みが改善。Wさん曰く…背中も浮腫みもスッキリしたけど…響きが酷く次は耐えられない
かも…。
Yさん男性…ストレスが溜まると左頸と頭の付け根が張って疼痛になる。酷くなると左全体の頭痛になる。
施術中はやはり“う~ん”と唸っているが、私の感覚では“いつもの施術より明らかに緩みが良い”。
Yさんも満足して治療を終えました。
Sさん女性…この患者さんが手こずりランクNo1です。バセドウ病。鍼治療を定期的に施術することで喉の腫れは消失したが
上半身、特に胸郭と頸回りは職場でストレスが溜まると頸肩コリが酷くなる。アクマ式腸骨処置の響きに
“ぎゃーぎゃー”騒ぎながらも治療を終えると、“今まで触れなかった頸の奥のコリが分かるようになりました。
更に楽になりたいケド…あの響きは…。”
Kさん女性…左頸が年輪のようなコリ。以前は左腕が24時間毎日痛かったが首左の年輪コリを少しずつ解消する事で左腕の痛みは
もう消失。現在は左肩の年輪コリを少しずつ解消している。“アクマ式腸骨処置”を施すと、
Kさん曰く…緩み方が全然違います。2,3回分の治療を受けたみたいな緩み方です。
Sさん男性…スポジムで70キロのバーベルを持ち上げた時に右頸に“何かがピキッと走ってから頸が動かなくなりました”。
この患者さんは不定期の来院なので全然手こずってませんが、アクマ式腸骨処置を施すとあっという間に頸が緩んで
頸の異常が治りました。20分で治療終了。
Sさん女性…最後はこの患者さん。脚の浮腫みで定期的な症例報告をしている患者さんです。アクマ式腸骨処置を施すと
“うわ~嫌な感じ、嫌な感じ”と鍼が入ってる間ずっと呟いていました。治療後は膝の浮腫みがかなり改善。
ふくらはぎの硬さが取れて脚外側の浮腫みが抜けました。
足首の浮腫みはまだありますが全体にスッキリ感が広がっていました。
考察:アクマ式腸骨処置は胆経(身体の外側に並ぶ気の流れ)にとても良く効きます。特に慢性の胆経異常で腸骨周辺が
凝り固まっている患者さんには著効です。筋緊張や筋の引き攣れからくる頸肩のコリ、股関節の痛み、脚外側の引き攣れや
浮腫みにとても良く効きました。
アクマ式腸骨処置。まだまだ応用範囲は広がりそうです。これからも興味深い症例には積極的に試していきたいと思います。