こんにちは 治癒処の中野です。
今回の症例報告は“ローラー大作戦”です。これは前回の胸鎖乳突筋から発展した処置で5例(5人の患者さん)
ほど試した結果、胸郭出口のコリが著しく改善したので報告します。
前回の“側腹部の胸鎖乳突筋”で腹部皮膚の違和感部位を鍼刺激すると胸鎖乳突筋がどんどん緩んできました。
この皮膚違和感部位を肋骨の間、肋間筋で探してみると…意外に違和感だらけの患者さんが多数いました。
肋骨上、肋間筋は通常のハリ屋はまず打ちません。肺胞を貫くと気胸を起こし得るからです。なので今回は
画像1の写真一番下の小型ローラー鍼を使って肋間筋の違和感ラインを刺激してみました。
ゴリ…ゴリ…ゴリ…。
ゴリ…ゴリ…ゴリ…。
最初はくすぐったがる患者さん達。
ゴリ…ゴリ…ゴリ…
痛てて…痛てて…痛い痛い・
くすぐったさの次に待っていたのは痛みです。
ゴリ…ゴリ…ゴリ…。
痛てて…痛てて…
ゴリ…ゴリ…ゴリ…。
だいぶ痛みが無くなってきました。
痛気持ちよい感じがします。となったら終了しました。
小さなローラー鍼で肋間筋違和感部位を約10分刺激しました。両側をやるので合計約20分。
“さあ、頸の硬さはどうなったかな?”
頸廻りはフワフワ、胸鎖乳突筋もフワフワ。胸郭出口(鎖骨⇔頸の間)もフワフワです。
患者さん曰く“呼吸が凄く楽になりました。”と嬉しそうです。
肋間筋と横隔膜は呼吸筋と呼ばれ、肺の収縮と拡張を担います(画像2)。
今回の症例報告は改めて肋間筋の重要性を認識できました。現在、治癒処では画像1のローラー鍼が
用意されています。一番小さいローラー鍼は院内で販売しております(1800円/個)ので、ご所望とあれば購入できますよ。
次回の症例報告は太ももリリースかな?どうぞお楽しみに。