横浜市天王町の整体・鍼灸・マッサージ 治癒処 洪福寺鍼灸療院

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  • 下肢の血行障害①

    2019年10月13日

    80年前の虫垂炎手術痕DSC_0082

    ブドウの房のような静脈瘤(施術10回後) DSC_0046

    お久しぶりです。治癒処の中野です。
    移転作業が落ち着き、私の小説も自費出版され、ひと段落着いたので半年間溜まりに溜まった症例報告を順次取り上げていきたいと思います。

    先ずは92歳女性の静脈瘤処置。
    この方、頸肩背中の慢性疼痛で来院されました。幼少期に虫垂炎の手術を受けたのですが、80年以上前の外科テクノロジー手術のせいか、物凄い手術痕です(写真1)。その周りにもいくつかのデカい手術痕があって傷周辺を触るとどこも痛がります。
    頸は高齢のため後頭部周辺はスジ張って硬く、やはり痛い箇所だらけ。脚は足の甲が黒ずんで明らかな血行不良、左膝下内側はでかく膨らんだ静脈瘤がいくつもあり、まるでブドウの房のようになっています。
    身体全体をチェックし終えて、まずは下肢の血流改善⇒腰、骨盤周辺の傷治療で血行改善する事で頸肩の引き攣れるような痛みを緩和するような処置を施します。
    “中野式足関節処置(1)”で足関節を構成する骨群の間に鍼刺激を加えます。※熟練者スキルが必要。
    脛周辺の肝経、脾経、胃経、胆経が確実に緩んだら大転子骨頭を鍼刺激。そして虫垂炎手術痕の傷治療。
    これで首側面と後頭部のスジ張りがフワッとして痛いとこだらけがかなりマシになりました。
    うつ伏せで“中野式足関節処置(2)”を施します。効果が得られているかは患者さんの腰(腰椎~仙骨~腸骨が重なるポイント)がどの程度緩んだかを触診でチェックします。
    更に膝裏。半腱様筋と半膜様筋(陰谷)の腱の間に1インチの鍼を根元まで3本刺入。先程チェックしたポイントがさらに緩むハズです。
    五分ほど置鍼して背中、頸肩の付け根を触診。触診で背中から肩の筋肉が剥がれるような触感ならOK。抜鍼します。主訴である頸肩の慢性疼痛はほとんど感じないと言いながら嬉しそうに帰りました。

    この患者さん、10日に1回くらいのペースで通院してくれています。(現在も通院中)
    足関節処置を毎週していると4回目くらいで黒ずんでいた左足甲の血行が改善しています。通常の肌の色見に近くなるのと同時になんと!ブドウの房様の静脈瘤が縮小してスッキリし始めています。

    DSC_0047

    これは面白い!って事で静脈瘤を持つ他の患者さん(40代女性)に中野式足関節処置を施す(4回)と同じように縮小しました。年齢が半分な分、92歳の患者さんより効果を得るのに時間がかかりません。

    写真2は92歳の患者さんが10回足関節処置を施した後の写真です。まさか静脈瘤が改善するとは思わなかったので施術前の写真は撮っていませんでした(非常に残念)。

    次回は静脈瘤ではありませんが下腿の浮腫み(足関節)、下半身太りに悩む40代の美人OLの症例報告です。どうぞお楽しみに。

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