こんにちは 修理屋院長の中野です。
今回の症例は…約8が月前の交通事故後遺症に悩む女性患者さんの話です。
この患者さん、以前より当院の痩身コースと鍼灸治療で定期的に通っていた方ですが、しばらく音沙汰なくなり今回は約5年ぶりの来院です。
主訴は(1)お腹の張り(腹が硬くて引き攣れる感じで痛い)(2)腰の重ダルさと痛み(3)頸肩の痛み・・・で優先順位は(1)>(2)>(3)だそうです。
患者さんを仰向けにして先ずは全体チェック。脚の浮腫み:強、腹は鼡経部から肋骨下まですべて緊張した張りのある硬さ(こりゃ~辛いわ)、肩~頸にかけてもガッチガチ!!
どうしたらこんなになるんですか?と尋ねると “去年の年末あたりで環2の片側3車線+右折レーンの交差点で右折信号待ちしてたら直進レーンのクルマが猛スピードで右折レーンに突っ込んできて・・・追突してきたクルマのオバちゃん運転手が事故を起こした事でテンパって、患者さんのクルマに更に何回も衝突してきて・・・殺される!と思いました…”と、その時の恐怖を語ってくれました。
…で、“交通事故の治療で整形外科へ通院して…何カ月もリハビリ受けても、辛さは変わらなかったしクルマの保険も通院限度で打ち切られたんでコチラに来ました”と少し悲しそうな顔で話てくれました。
そんな、辛くて痛くて酷い目に遭った患者さんの治療です。
先ずはお腹の張りを緩めなければ・・・足指の間全てに短い鍼で刺激。これで足先⇒ふくらはぎ⇒鼡経⇒お腹の順でだんだん緩みます。
効果を補足する膝のツボ、肘のツボ、鎖骨のツボに弱い鍼刺激を加えると、お腹がだいぶ緩みました(治療前の張り感が10とすると4くらいに)。更に脚の浮腫みが取れて、細い足首があらわになったのを確認する患者さん(笑)。
足首の出来栄えに患者さんも満足そうなんで “嬉しいでしょ?” と冗談交じりで言うと “はい!”って素直な返事が返ってきました(まだまだお腹は硬いケド)。
頸や肩をチェックするとお腹と同じくらい緩んだので、これにて仰向けは終了。うつ伏せにします。
背中は右がヤバい。右脇腹から右背中の張りが強くて盛り上がってます。勿論右頸、右太もも裏も張りが強い。
膝裏のツボと骨盤回り、そして最近、私がハマってる背骨と背骨の間10箇所に鍼刺激。(棘治療)
特に背骨のツボは、刺激すると患者さんが “お腹や胸に響きます” と言います。より効果を出す為、 “うつ伏せのまま肩を回したりして背骨の鍼を5分くらい響かせてください” と言い治療室を出ました。
5分後、治療室に戻り、背中をチェックすると右の盛り上がりが凹んで左右対称の高さになりました(やったね。さすが棘治療・・・)。
全ての鍼を抜いて主訴の(1)お腹の張り(2)腰の重ダルさと痛み(3)頸肩の痛み。を患者さんにいろいろ動き回ってチェックしてもらうと(1)半減(2)8割減(3)4割減で、頸肩はまだ少し辛いようだが “来た時よりもずっと良くなりました。”と言ってくれました。
今回はたまたま私(修理屋院長)が診ることになったが、次回から院長指名だと指名料がかかる旨を伝えたら、“早く治るようなら構わないです” と軽いプレッシャーをかけてくれました。
来週の院長指名予約をとって今日は終了です。 お大事にどうぞ。