こんにちは 前回の続きです。
1週間どうでしたか?と尋ねると “だいぶ良いです。ただ昨日くらいから頸肩の痛みが少し出てきました” と、まあまあ効果を出せたかな…。
今日も最初に仰向けで全体をチェック。先週よりマシだが、お腹がまた硬くて冷たい。お腹が緩んだせいか?鼡経から右脇腹の硬さが顕著です。ここで右鼡経近くの盲腸の古傷を発見!?(過去の手術歴欄でカルテには書いてなかった)。 これはイカンぞ!!って事で早速古傷を丹念にチェックすると…結構圧痛がありました。(昔の手術はたまに患者さん自身がすっかり忘れてる場合がある)
今回は先週の施術+古傷治療+逆さ頸治療(右頸肩を緩める)でアタックする事にしました。
先ずは“お腹”です。脚のむくみも少々あるので足指の間に1mmほどの鍼刺激(放置して約5分で脚が、約10分で頸、背中が緩むツボです)。脚が緩んだところで鼡経を緩める膝のツボ(中野式の上陰谷と呼んでます)。
この処置でお腹はだいぶ緩んで…表面が緩んだらお腹の深部に硬く、心下部拍動がありました(“胃の氣”が停滞してる状態で患者さんの不快なお腹の原因です)。
五里ー五枢(ファイブセット)という太もも内側と鼡経靭帯のツボに鍼刺激を加え待つ事5分。拍動は半減して深部の硬さも崩れました。
患者さんに自分で触診チェックしてもらうと“お腹が凄い柔らかくなって血液が流れる感じ・・・お腹が温かい”と嬉しそう。(会心の一撃です) 更に手術の古傷圧痛部7か所に鍼刺激。これで頸がしっかり緩みました。
うつ伏せにして背中をチェックすると…背骨から右側が張っています。
膝~股関節の血行不良が原因なので膝裏と骨盤部のツボを使うと割と簡単に後ろ頸~肩~背中が十分緩みました。
さすが・・・お腹をしっかり緩めると,後で打つ鍼の効果が違います。
裏表が終わったので患者さんに頸肩、お腹を総チェックしてもらうと10あった辛さや硬さは残り2以下で頸肩辛さは無いと言う。お互い満足?の治療です。
本日はこれにて終了。
次回は10日後の予約を取って帰りました。お大事にしてください。