こんにちは 中野です。
今回の症例報告は当院の今年度で最もヒドい腰痛の患者さん診療記録です
Sさん、46歳、男性、職業S.E。主訴:腰痛。この患者さん、常に慢性の腰痛で苦しんでいるらしく、今回は誰かの口コミで来院しました。
タクシーで来院した時は待合室で“もう動けない”ってくらい冷や汗をかいて…とにかくやっと診療ベッドに上ったって感じで、仰向けもうつ伏せも出来ず、ただ横向きで寝ていました。
初診時、私(中野)は不在で、山際先生が横向きのみで何とか対応しました。私が戻ってきた時は治療終了後だったので詳しい治療経緯は判らなかったのですが、まだかなり腰痛が残っている感じ…。本人は“楽になった”と言いますが、とてもそうは思えません。
明日なら私(中野)も一緒に治療に入れるので、翌日は山際先生お休みの為、盛田先生で再度全体治療の予約を取ってもらいました。
治療2日目、今日もタクシーで脚を引きずりながらの来院です。
ベッドに横たわる時、Sさん油汗を流しながら仰向けになります。
昨日は横向きしか出来なかったんで少しはマシになってる感じ。
仰向けで詳しくチェックすると…Sさんの右鼡経がとにかく硬く、右膝がが軽く曲がり、脚を真っすぐに伸ばせない。
鼡経靭帯を緩めるツボに鍼刺激を加えて少し緩んだ鼡経靭帯を盛田先生が痛すぎないようにマッサージしました。
さらに少し鼡経靭帯が緩んだので、肝心な腰をチェックするとこちらも緩んでき、更に脚も伸ばせるようになったので“今日のメニューは鼡経靭帯と股関節を徹底的に緩めましょう。”って事で盛田先生に指示してお任せしました。
1時間後…最終チェックの為、治療室に行くとSさんは歩行チェックの為、起き上がって足踏み確認をしていたので、私もSさんの歩行をチェックしました。
右足首は外を向いたまま、・・・脚の上がりが左に比べるとかなり弱いが、痛みはあまり感じずに歩けました(本人も少し嬉しそう)。
右脚はびっこ引いていますが、今日はタクシーで帰らなくても済みそうだと言います。翌日の予約を取って帰りました。
次回へ続きます。