酷い腰痛の患者さんの続きです。
治療3回目:本日は私(院長)も盛田先生と一緒に治療に入りました。
患者さん曰く “昨日はマトモに寝れました、痛みと言うより違和感が強い”との事。治療前の歩行チェックでは右脚がガニ股でまだ引きずるような脚運びです(ホントに痛みが無いのかなぁ?)。
今日は割とスンナリうつ伏せができます(^.^)。
先ずは身体全体のチェック。腰の右仙骨周辺~右背中は相変わらず…左に比べて盛り土したような不均衡な高さの右腰です。
仰向けになってもらい治療開始。最初に右鼡経部を押圧すると身体をよじって痛がります。
右胸部、右脚の鼡経靭帯を緩めるツボに鍼刺激。鼡経が緩んだら鼡経靭帯に直接の鍼刺激。鼡経部が半分くらい緩んだのを確認してから鼡経部も丁寧に…痛すぎる一歩手前の強さで約10分間マッサージをしました。
Sさん、顔を歪めながら10分のマッサージを耐えた後、歩行チェックをしてもらうと “膝の裏が伸びて、普通に体重をかけて歩ける・・・”と言いますが…足先はまだ外側を向いています(まだ異常歩行です)。
次はうつ伏せで盛り土したような不均衡な高さの腰治療です。うつ伏せになる時もスムースに出来ます(痛みは無さそう)。
今回は右の鼡経靭帯をしっかり緩めたので右仙骨上のブロック状のコリはかなり軽減して背中の盛り土様もだいぶ低くなっていました。(鼡経靭帯を緩めると背中も一緒に緩みます)
膝裏と外側のツボ。骨盤周りのツボにそれぞれ鍼を刺入すると背中の盛り上がりが均等になりました。これで最終歩行チェックをします。
歩行時の痛みは感じなく、外側を向いていた足先もだいぶ人並みになりました。Sさんも満足そうです。
本日、私と一緒に治療した盛田先生に今後の治療を託して私の出番は終了です。
今日の治療で2,3日は楽な状態だと思うので、次回は盛田先生で3日後に予約を取ってもらいました。
この患者さんを診て:職業がSEって事でほぼ座りっぱなしの毎日が想像できます。
最近はこんな仕事が多いせいか、鼡経部が常に圧迫されて血行不良な方がたくさんいます。
腰痛予防として最低1時間に1回は用が無くてもトイレに行ってウロウロ歩きまわって欲しいものです。鼡経部の血行改善を目的に・・・。
お大事にしてください・・・。