こんにちは、治癒処の中野です。またまた久しぶりの治療ブログです。
今回の症例はテニスやりすぎで土踏まずから内くるぶしの間がボッコリ盛り上がって、痛みの為、走りにくい50代女性の治療症例です。
Hさん、50代女性、事務仕事。週3日ほどテニスを楽しむ。主訴は右腰からももにかけての腰痛。
このHさんはテニス関連の痛みや辛さで年1,2回の頻度で来院します。
なので、以前も同様の症状を何度か治療して、毎回良い治療効果を提供しています。
今回は以前よりも酷い土踏まずの腫れ具合なので、本人の了解を得て写真を撮らせていただきました。
治療前の右土踏まず
治療前の左土踏まず
触診:内くるぶしからふくらはぎの張りと把握痛、頸裏のコリ、右腰の痛みある張り。鼠経部の張りと季肋部の顕著な張りは見られませんでした。
治療:先ずはHさんを横向きにして土踏まずから内くるぶしの痛みある部位が軽減する場所。スネ、膝内側の硬結を押しながらツボを探していきます。
陰陵泉、陰谷、血海、漏谷、曲泉、中封etc。対側の足関節の丘墟、趾間穴、懸鐘、大転子、edge腸骨、腹部SCMに鍼を刺入します。土踏まずと頸の硬さが十分緩んだら反対側も同じ様に鍼刺激を加えました。
Hさんをうつ伏せにして膝裏を細かくチェックすると、膝裏からもも内側が両方とも硬く突っ張っているので3インチの鍼で“膝-坐骨ポイント”に3本づつ計6本ぶち込むと膝裏の張りがかなり改善しました。後はAnchor shotと呼んでいる背骨の棘突起間Th4からL5辺りまで隈なく刺激を加えて10分置鍼。置鍼中は暇なので“痛気持ちよい程度”で足指のマッサージを施しました。
治療前と治療後の写真です。
治療前
治療後
治療前
治療後
土踏まずから内くるぶしの腫れ(隆起)は見た感じかなり改善しました。勿論Hさんが飛び跳ねても痛くありません、そして右腰の痛みも消失しています。土踏まずに若干隆起が残っていますのでHさんは5日後の予約を取って足軽に帰りました。
考察:この手の症例はジャンプと着地を繰り返すスポーツでよく見られます。実際私のバドミントン仲間も数名この症状で悩んでいます。この治療前後の写真を見て、効果がありそうだな。と思われたら現金を握りしめてご来院ください(笑)。