こんにちは 治癒処の中野です。
今回は慢性的な首肩コリでお困りの方です。
Mさん 40代 女性、右を向くといつも首の付け根から右肩にかけてズキンと痛みが走る。
いつものように仰向けで首をチェックすると後頭部に筋状のコリがあり、特に右側のコリが硬い。スネをチェックすると左胃の気ラインが硬い、鼠径部は左>右が硬い、お腹は心窩部と季肋部に張り感あり。背中も左>右が硬い。
とりあえずバランスを整えようと両脚に胃の気と脾経に鍼刺激しました。

鼠径部をチェックすると左右の硬さが取れて心窩部の張りも緩んだので、再度首をチェックしました。
首も柔らかさが出たので、顔を左右に向けてもらうと“右を向くと肩へのズキンが走る”との事です。
“あれ?まだ痛みあるんだ?”と思いつつ、右を上にして横向きになってもらいました。
最近、頻繁に使ってる“腰方形筋処置”です。3インチの鍼を3本刺入すると胸郭出口(鎖骨と肩甲骨の間)がフワッと緩んだので、鍼を抜いてMさんに起き上がってもらい、再び顔を左右に動かしてもらいました。右を向くと…最初の痛みを10として、今の痛みは5。…マジ?痛みが半分しか取れてない?
私はMさんに“首のズキンはいつ頃から始まりました?”と聞くと“そうですね、子供を出産してからのような気がします”との返答。
“ちょっと尾骨をチェックしたいのでうつ伏せになってください”
うつ伏せのMさんの尾骨を細かくチェックすると…右>左で硬いコリを見つけてしまいました。

尾骨の右側を押すとMさんはとても痛がります。尾骨右を押しながら顔を上げて左右に首を動かしてもらうとあまり痛がりません。
“これかぁ!出産の時、尾骨に負荷がかかったのかな?”
まぁなんでもいいです、Mさんの痛みが取れれば良いんです。
Mさんの尾骨周辺に鍼刺激、ついでに背骨の間と仙骨周辺も…。

上の写真の様に鍼刺激すると、Mさんの筋張った右肩がみるみる緩んできました。ひと安心です。
Mさんに起き上がってもらい、顔を左右に向いてもらうと痛みは残り3。目の疲れを考慮して右後頭部周辺に再度鍼刺激を加えたら…来た時10の痛みは残り1になりました。
“出産時、尾骨に負担がかかったのかも、でも尾骨周辺のコリが小さくなれば、慢性の首肩の痛みから解放されると思いますよ。”
Mさん“楽になりました、また来ます”と言い、嬉しそうに帰られました。