こんにちは 治癒処の中野です。
今回の症例は2カ月間微熱が続く患者さんです。
Mさん、37歳、男性。夏前より頸肩が急に硬くなり、お腹の調子が悪くなる。病院へ行くと原因不明の微熱あり。薬やマッサージなどを試すが微熱はずっと続いている。微熱は37.1~37.4の辺りだという。
Mさん曰く、以前同僚が当院で治療を受けて“良かった”からお前も行け!と言われて来院したと言う。ずっと続いている頸肩の張りと微熱を何とかして欲しい。との事です。
これは興味深い!(よくぞ院長指名で予約してくれました。)
先ずは触診です。微熱は扁桃と関係あるので首回りを触ります。やはり胸鎖乳突筋(SCM)がパンパンのガチガチです。SCM がこの状態ならお腹も…予想通りのガチガチでどこを触っても不快な感じ。…ということは脚のスネ部分の前脛骨筋は?…見事なまでのパンパンで硬いのなんの。
これは“胃の気”でお腹を緩めて、肘の“扁桃ツボ”でお腹を緩めればSCMの硬さが取れて微熱が解消するんじゃないか?と一人で呟きました。
大体の治療方針が決まっていよいよ施術です。
胃の気処置、扁桃処置を施すとお腹に緩みが出てきました。
おぉ?反応いいじゃん!
パンパンガチガチの頸とSCMをチェックするとだいぶ緩んでいます。これには患者さんもびっくり!
頸を触りながら“だいぶマシでしょ?”と言うと
“なんでですか?凄く楽です”
10分程静置したのちうつ伏せにして肩と背中の緊張を取り除きます。
坐骨のツボ、大転子のツボ、仙骨のツボに当院自慢の3.5インチ中国鍼。
肩、背中を十分緩めて終了です。
“身体の案配はどうですか?”と尋ねると
“頸肩が物凄く楽です、それにお腹も…微熱も良さそうです”
当院には体温計も用意してたのに…ほとんど使わないからどっかいっちゃって最終体温を確認できなかったのがメチャ悔やまれます。
自宅に帰ったら今日はゆっくりして…1~2日体温を確認してください。で、まだ微熱があるようならもう一度来院するように伝えました。
あれから3日経ってるけど来院がないから微熱は治まったかな?それとも効果が無かったから他所に行ってるかな?
お大事にしてください。