こんにちは 治癒処の中野です。今回は興味深い症例を施術したのでひさしぶりに報告します。
4/12
Sさん 30代 女性 一週間前より急に頸肩が痛くなり頸を回せなくなった。
同僚に当院を薦められての初来院。同僚曰く:院長に鍼を打ってもらえば一発だよ。の一言で来院されました。
触診では頸が…とにかく硬く筋張っている。特に頭の付け根の奥底に血行障害のコリが高密度で潜んでいる。
30年位前の盲腸の手術痕は少し硬さがあり、心窩部(みぞおち)から鎖骨にかけての胸部を押すと痛い。
臍周り、脇腹、鼠径部は何となく硬い、脚のスネ内側の骨の上がヤバいくらいブヨブヨしてるが押しても痛み無し。
“ん?なんか…つかみどころの無い反応の患者さんだなぁ”ってのが僕の第一印象です。
患者さんの紹介者が放った“院長なら一発だよ”に軽いプレッシャーを感じながらも“まぁ何とか治せるだろう”と
いつも通りに施術開始です。
仰向けで両足のスネ、ブヨってる部位と胃の気鍼(片側10本×2)。鼠径部とお腹をチェックするとかなりフワっと
緩みました。僕が頸をチェックすると最初の触診時より緩んだのでSさんに頸を動かしてもらいます。
“まだ痛くて動かせません”
“?まだ痛いんですね?”
硬さの残るお腹に鍼を刺入して“さあどうだ?頸はどうですか?”
“まだ痛くて動かせません”
“??”
うつ伏せで施術再開です。踵➡ふくらはぎ➡膝裏に鍼刺激を加えて腰から頸肩まで一気に緩めます。うつ伏せ状態から
頭を持ち上げると激痛。というので腰から頸が明らかに緩んだのを確認してから“頭を持ち上げてください”
“まだ痛くて動かせません”
“マジか!?”
背骨の間、仙骨のアクマ式鍼。横向きで股関節に腹部SCM処置を加えて頸周りは確実に緩んでいます。僕の“どうですか?”
の問いかけに“頸がだいぶ緩んだのは分かりますが、まだ痛くて動かせません”
“汗、汗、汗…施術する前の痛みや違和感を10として今はいくつ位になってますか?”
“そうですね、来た時より若干楽で残り7~8くらいです”
僕の頭の中で“ガァァン”とショックの鐘が鳴りました。“なぜ7~8も痛みが残るんだぁ~”
是が非でもリベンジかましたいので僕が1週間以内に来て欲しいと予約を取るよう懇願しました。
次回は二日後の4/14です。リベンジなるか?