最終日
本日は実地試験。昨日手に入れた車載コンパスをバイクに取り付けて…コンパス針路でJEIS訓練所に向かいました。
今日の風は微風、昨日のような風速9メートルには遠く及びません。相変わらずの酷暑ですが、波も穏やかなはずです。本日は実地訓練の後、実技試験をパスすれば晴れて卒業となります。
コンパス針路練習のお陰でスムースに操舵できます、これなら試験は楽勝?
横浜港沖へ向かい、他の訓練生が速力20ノットで操縦している時、指導教官が急に船尾へ行き、黄色のブイを海に投げ込みました。速力そのまま1分位経ったところで…船長大変です、乗客が落水しました!と教官が叫びます。
私はこんな沖合で1分前に投げ込んだブイを探すのか?とマジ思いました。汗汗
訓練生はコンパス針路を確認すると速度を落として十分減速すると面舵(右)転舵の後、確認したコンパス針路の真反対へ取り舵(左)に急転舵ウイリアムスターン(だっけ?)を行います。速度を落として元来た針路を戻ると…下の写真の黄色ブイが見えてきました(分かるかな?)。マジ凄ぇ、こんな海原で見つかるんだ!驚きの瞬間です。

次は私が船長の番です。同じように指導教官が投げ入れたブイを探します。
どりゃあ!ウイリアムスターンをかまして速力低速…目を皿のようにして目視しますが、なかなか見つかりません?
ん?あの先…浮遊物発見!教官、落水者を見つけました!
近づいていくと…ブイと思ったら、カモメが浮かんでました、なんと紛らわしい!
結局ブイはカモメの右遠方でなんとか回収(救助)出来ました。

すったもんだの救助訓練が終わり、試験前にみなとみらいを海上観光、沼津と葉山の訓練生は海上風景を写メを撮りまくってました(笑)。途中、みなとみらいの陸地と海上を観光する水上バスに出会います。水上バスかぁ…この仕事もいいなぁ。

実地試験は救助用の人形を使います。海から引き上げる時、これが重いこと…人形が装着してるライフジャケットを掴んで海上から持ち上げれば救助完了とみなされますが、人形の頭をバウ(船首)にぶつけたら試験アウトです。運航前点検、目標針路、コンパス針路、離着岸、人命救助…風の流れと潮の流れを読み、見張りを怠らず常に適正速度で特定操縦の実地試験を終了してなんとか合格を貰いました。

3日間お世話になったJEISの海技専門学校…ありがとうございました。