甲状腺疾患
こんにちは、今回も甲状腺疾患のつづきです。
前回の報告では肩こり原因の推測まででしたので,今回は治療篇です。
遺伝的に甲状腺が弱い患者さんなので (腎)を中心に治療します。
まずは足指の間、左右で8箇所に鍼刺激をしました。これで足首→ふくらはぎ→太もも→腰→背中→肩頚と徐々に緩んできます。
でも時間がかかるのでふくらはぎが緩んだ辺りで硬さの残ったツボ(腎経)に鍼刺激を加えます。膝内側ともも内側でも、足指の鍼で緩み切れなっかった硬さの残るツボ(腎経)に鍼刺激を加えました。
鼠径部、股関節、お腹を再度触診チェックすると…おヘソ周りがだいぶ緩んでます(でも、まだ半分くらい硬さが残ってます)。
この状態で頚肩をチェックすると…首の前側が緩みました。(バセドウ病の為、治療前は喉のあたりが盛り上がってて、触ると不快な感じだった。→頚の前側が緩んで盛り上がりが平坦になり、触っても平気になった)。
頚肩の中央~後ろはまだまだ硬いです。
患者さんに起き上がってもらい頚肩をチェックしてもらうと“胸が楽になって呼吸がしやすい、けどまだ首の後ろが辛い”と言う。
今度はうつ伏せです。
背中から上、肩の上部がガチガチに硬く、頸の後ろに膨れたような硬いコリ(邪骨)があります。これがあると患者さんは、うがいの動作がキツイとか、辛いとか言います。
うつ伏せも(腎経)のツボを中心に鍼刺激を加えます。膝裏内側のツボたちで腰、骨盤周りが緩んだところで、仙骨の骨の間、仙骨の装甲弾処置鍼刺激を加えると背中が徐々に緩み始めました。
そして、胸椎と腰椎(背中と腰)の骨間に鍼刺激。これで頸後ろの膨らみ(邪骨)がだいぶ小さくなったので、約5分間鍼刺激を加えたまま静置しました。
5分後・・・頸をチェックすると全体がふわ~と緩んだので、全ての鍼を抜いて、患者さん自身にチェックしてもらうと “まだ何となく2,3割残ってる気がしますが、かなり楽になりました。頸が上下左右に痛みなく動きます”と満足そう(良かった)。 あとは今の楽な状態が何日持つかが大事なトコロです。
この患者さんを診て:甲状腺のツボ(腎)を中心に治療すると頸椎ヘリニア?の頸肩コリがかなり改善しました。
やはり病歴、家族歴、生活習慣の問診と腹診も含めて、最初の所見(治療戦略)が重要な事を再認識しました。
腎経を中心とした治療効果が良好であれば、もう1,2回 私(中野)が中心で治療して・・・助手の山際先生に今後の処置を引き継いでもらいます。
Take care of yourself.