耳鳴りの続きです。
前回の治療では高音キーンが半減。中音ジージーは無くなりました。本日は反対側の右頸肩が辛い。そして高音キーンと右ふくらはぎのこむら返りを何とかしてくれと言う。
先ずは胆嚢摘出の古傷(押圧して不快感や違和感のあるトコ)に鍼刺激と肘の胸鎖乳突筋が緩むポイントに鍼刺激を加えます。
胆嚢の違和感はだいぶ減ってきてます。そして胸鎖乳突筋も張りもいい具合に改善しています。
仰向けの次は左上の横向きです。ここでも頸の側面が緩むように“逆さ頸処置”。耳の前の張りを股関節の周りで緩めてから“耳鳴りのキーンはどうですか?”と尋ねると“今、耳鳴りは感じない”とОさん。
うつ伏せの姿勢で後頭骨と頸椎の際を丁寧にチェックしました。
かなり緩んだ頸の中心から左耳下にかけて…隠れていた“邪骨”を発見。頸の表面が緩んで、深部の堅~く頸椎に食い込んでいるような軟骨のようなコリが触れるようになりました。
“Оさん、分かります?このコリコリした硬~いコリが!コイツが緩んじゃえばマジでキーンの耳鳴りが治まりますよ。”Оさん“ホントだ!コリコリしてんのが分かる!”
仙骨のコリコリに装甲弾処置。棘突起間の詰まり部に鍼刺激。左肩甲骨のコリに鍼刺激。そして邪骨の硬さをチェックすると…コリが頸椎から少し離れた感じになりました。
“頸…楽でしょう?” と言うと “はい。かなりいい感じです。”
起き上ってもらい、耳鳴りの総評価をお願いすると“かなり良いです。キーンは来た時の半分であまり気にならないです。ジージーも無いし…”
初診の治療前の耳鳴りは高音キーンと中音ジージー。今の段階では高音キーンは1/4。中音ジージーは無くなっている。
僕の腕が良いのか?(⇐割と自信過剰気味なもんで…)効果が出やすい患者さんなのか?まぐれでも耳鳴り治療最短記録を目指します。
Оさん来週は都合がつかない模様。次回の予約をお待ちしています。
耳鳴り治療の報告は今回で終了します。この症例ではOさんのように早め(発症して4,5か月)に治療を開始できたのが一番良かったと思います(Oさんの決断力に感謝!)。
今までの耳鳴り症例は早くても1年以上経ってから…、発症したのは4,5年前って方もいらっしゃいました。内科、耳鼻科そして精神科まで渡り歩いた末、当院に到着します。
なんとも残念な話ですが、口コミで耳鳴り(耳奥の血行が悪い場合)=鍼灸治療ってのを少しずつ広めなければと思いました。
次回も面白い症例を報告します。宜しくお願いします。