こんにちは 治癒処の中野です。
丸山先生の挙式も終わり、やっと落ち着いたトコで私の症例報告を紹介します。
この患者さん、3年前より左腕の痛みが徐々に始まり、現在は日常生活で常にズキズキ重だるい痛みが続き…精神が参ってる状態です。
月に1回のペースで丸山先生が担当していましたが…なかなか改善せず、“院長、担当をお願いします。呪いがかかったような腕の痛みです” と私に回ってきました。
先ずは触診です。痛いのは左腕(腕と言うのは鎖骨、肩甲骨も含まれます)肩関節の奥が常にズキズキ痛いという。触診では主に表面しか触れません。故に“そう、そこ、そのコリ!”というのがありません。漠然と痛い痛いを繰り返します。
左肩の痛みが強烈なせいか?季肋部の硬さ(特に左)や頸の硬さ(ここも左)は押圧しても嫌な感じがする位であまり気にならないとの事。勿論、嫌なところを押圧して左腕を動かしてもらっても痛みは一向に改善しません。
これは困ったぞ!正直どこを緩めて改善すれば痛みが取れるのか?この時は分かりませんでした。
まず、基本的な処置を全身に施して変化の具合を確認することにします。胃の気。瘀血。扁桃。副腎。側弯等の処置を施してから左腕を動かし痛みを確認してもらうが“痛みは全く変わらない”と言う。1回戦は僕の完敗でした。
1週間後の予約を取ってもらい再び再戦です。
1週間後に来院。治療した日の夕方から翌日までは少し楽だったが、直ぐにズキズキ肩が始まったと言う。
今日は筋張ったお腹の硬さをできる限り解消するよう努めました。股関節。大転子周り。体側部の大腿部。仙腸関節等でウエスト周りが緩み、肩回りも結構緩んだので…左腕を動かしてみてください。どんな按配ですか?と尋ねると“痛みは変わりません”と言う。2回戦も完敗です(マジか…)。
もう1週間後、痛み自体は変わらないが、左腕の可動域が若干改善している。今日は1回戦で繰り出した基本処置のツボを再度使用しました。
治療後、左腕の可動域はまた少し改善しているが痛み自体は今日も奥からズキズキ痛い。患者さん曰く“痛みの種類が何となく変わった気がする”程度でした。3回戦も完敗?
更に1週間,もう1週間と同じ処置を繰り返すと右肩奥のズキズキ感が減っている気がするとの事。腕の可動域は改善してきています。仰向けになってもらい左頸をチェックすると…今までよりも大分緩んでいる気がします。
…?頸が原因?
横向きになってもらい左頸を詳しくチェックすると頸椎の左奥にへばりついているガッチガチの邪骨(邪骨芯と呼ぶことにしました)をやっと触診出来るようになりました。最初の触診時はここまで押圧出来なかった(届かなかった)ので、腕の痛み変化が見られなかったようです。
頸奥の邪骨芯を何とか押圧(押されると患者さんは痛いようです)して左腕を動かしてもらうと…“痛みが軽減してスムースです”と言う。
やっと見つけました…呪われた腕の治療法!
次回から邪骨芯治療の報告です。