1回目治療後の画像
2回目治療後の画像
2回目治療後の立位
こんにちは 治癒処の中野です。
最近、凄く酷い患者さんばっか来院します。患者さんの紹介の紹介…みたいな方だとアッチコッチの治療院を巡ったけど、どうもね~って感じの患者さんになりますね。
今回の患者さんは1週間前ダンスレッスンの最中、激しく着地した瞬間に左膝が“グキィ”って方です。痛みがあって膝がうまく曲がらない、真っ直ぐに立てないと言い、左脚はガニ股で来院されました。
膝の写真を撮らせてもらいましたが(画像(1))…ハッキリと腫れてます。汗)右膝と比べると2倍近い左膝です。…で来週、ダンスの発表会なんでそれまでに治してください。との事です(マジで?)
1週間経っても腫れは引かない。というので細かく丁寧にチェックすると、どうも腫れというより浮腫んでる。って感じです(勿論炎症もありますが…)。膝周辺がブニョブニョしてて少し熱っぽい感じです。
反対の痛みがない側の脚、本人は正常だと言う右膝は太ももがガチガチに硬いです。
私の膝治療経験では、このような患者さんのほとんどが股関節、臀部、坐骨(ようは骨盤周り)の筋肉群の血行不良が原因です。なので左股関節周囲の筋肉群全てを緩めると真っ直ぐ歩けて痛みも減じられます。
さぁてダンスの発表会に間に合わすように治療開始。
大腿四頭筋?二頭筋?等…もう筋肉名などすっかり忘れてますが、そんなの関係ありません。治れば良いんです。太ももの硬い筋肉を一つづつ確認しながらその筋肉がフワッと緩む臀部や股関節のツボを探して鍼刺激(中国鍼3.5インチ)していきます。
仰向け、うつ伏せ、横向きで患部左側の太ももが健部右側の太ももよりも柔らかくなるまで…股関節のツボを探しては太ももを確認⇒鍼刺激ののち太ももを確認と、時間がかかりますが丁寧に施術します。
左の太ももが右より柔らかくなったので(この時、膝の浮腫みは1.8倍くらい)仕上げに左足の指を一本づつ丁寧にマッサージしていくと…膝の腫れがみるみる引いていきます(面白いぐらいに)。
治療終了時は1.5倍くらいになったので院の通路を歩き回ってもらい膝の痛みや歩き具合を患者さんに確認してもらうと…ガニ股も無く痛みもなく、美しい歩きを見せて貰えました。今日の治療はおしまいです。
これでだいぶ楽になるはずなので…確認の為、翌日どんな具合になったか?連絡をくれるようにお願いしました。
翌日…“腫れがだいぶ引きました”と連絡あり。ダンスの発表会は休んで大人しくするとの事です。良かった!
4日後に来院。膝は日常生活は問題なし。腫れて浮腫んだ感じは触ると有ります。見た感じは1.5倍で前回治療後と同じ位。本日も前回と同様に鍼刺激を行いました。
“2回目治療後”の画像のように、右膝が正常とすると左膝は1.2~1.3倍位の大きさになりました。次回は10日後の予約です。左右同じになるまであと2,3回かなぁ?お大事にしてください。
考察:膝の治療はハッキリ言って大変です。治療する者はかなりの根気が必要です…そして患者さんは膝のトラブルがあると外出困難になり、気持ちがだんだん澱んでしまいます。なので治療を受ける患者さんはホントに真剣です。
私はこれからも、もっと酷い膝に出会うかもしれません。でも、患者さんの気持ちを真摯に受けとめて真剣な治療を提供したいです。改善した分だけ心から嬉しそうな笑顔を見せてくれますから…。(ちょっと気取り過ぎかな?)