こんにちは 院長の中野です。
お身体の調子はいかがでしょうか?悪夢のようなウイルス騒動もやっと収束してきました。
当院におきましては 換気、消毒、マスク、スタッフ健康管理、時短診療を継続する事で感染防止対策を講じました。
治療室も個室のお陰?クラスター発生も無く、診療を継続する事が出来ました。
緊急事態宣言により外出自粛を余儀なくされ、通院出来なかった患者様も多くいらっしゃいます。
治療継続券を購入されていた患者様は緊急事態宣言発令中2カ月分、期限延長させて頂きます。
6月より当院も通常診療を行っておりますが、夜に予約が無い場合は早めに店閉まいしております。
コロナ19はまだ油断できませんが“密”を意識して診療を続けてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さてと、今回の症例報告は以前から継続治療している脚の浮腫が酷い患者さん⑤回目です。
このHさん、変わらず月に2,3回のペースで通院して頂いてます。
過去④回目までは足首、膝、腰周りを中心に鍼刺激を行っていましたが、“三歩進んで二歩下がる”って具合に、
浮腫みMaxの金曜日夜に施術して三歩進みますが⇒翌週金曜日には二歩下がって浮腫み復活!って具合の
ペースです。
Hさんは浮腫みが僅かずつでも減っているので頑張って通院してくれていますが、気が短い私は
“もっとスパッといかないかなぁ(浮腫みがへらないかなぁ)?”と置鍼の合間に絶えずHさんのオカシイ反応点を
探し続けていました。
今回、Hさんの浮腫みを劇的に改善出来るポイント(ツボ)を見つけたので報告します。
先ずは4月に書いたブログ“PP弾治療”をHさんにも導入します。
足先の黒ずみが酷かった前回の写真が画像①です。この画像①撮影後にPP弾治療を導入して数回施術すると
治療後は今まで以上に脚の浮腫みが解消しました。・・・が、浮腫みの戻りは七歩進んで四歩下がる。って感じです。
ふくらはぎの“浮腫み”は血行不良の箇所が硬く凝っていて、その部位はふくらはぎの外側です。
この部位は“新坐骨”で毎回緩めるのですが、ふくらはぎが外側部位の芯がどうしても緩めきれませんでした。
“芯を緩めるポイントはどこなんだろぅ?”
僅かな圧痛点はピンポイントレベルで隈なく探しましたが見つかりません。
ある時、Hさんの肋骨周辺を何気に指を滑らせて触診していくと
“んっ?”
季肋部、脇腹辺りで何とも言えない・・・古傷で緊張したような皮膚の感覚にぶち当たります。
(勿論古傷ではありません)
詳しく触診すると季肋部、脇腹辺り緊張したような皮膚は胆経という身体の外側を流れるツボに沿って延びていました。
Hさんは“そこを触ると何とも言えない…不快感を感じる。”と言います。
コイツ(季肋部、脇腹辺り緊張したような皮膚)を10秒くらいマッサージしてふくらはぎ外側を触診すると…なんと、なんと?
今まで解消出来なかった芯の硬さがふんわり緩んだ皮膚に変貌しています。
“コイツかぁ!?”
私は水を得た魚の様に季肋部、脇腹辺り緊張したような皮膚が他にないか?丹念に探すと季肋部肋骨の表面に薄~いコリを
見つけました。コイツを肋骨に沿って水平に鍼を3本刺入すると…ふくらはぎ外側から裏までの筋、腱の緊張と芯が一気に緩みました。
“日月処置”と名付けたこの処置を追加する事で、現在Hさんの脚の浮腫みは“画像②”のようになっています(6/19現在)。
画像②
足指付け根の黒ずみは薄くなっています。脚の血管(細絡だらけですが)が見える事で血行が改善しているのが分かります。
Hさん曰く“埋もれてた内くるぶし、外くるぶしが分かる!”と嬉しそう。
浮腫みはだいぶマシになったものの、足指先の黒ずみが取れるまで継続治療が必要ですね。とHさんに伝えて本日の治療は終了です。
当院は治療時間10分~15分しかない保険治療はやっておりません。
当院の患者さんは皆、50分、80分、110分と自費で我々の治療時間を買って治療を受けに来てくれています(感謝)。
お陰様で患者さんの圧痛点、異常点、違和感、不快感などを丁寧に探せる事で我々の
治療技術も向上していく実感を得られています。患者さんはマジ、未病治療の先生です。
次回、Hさんの“下肢の血行障害⑥”をお楽しみに。
※当院の自費治療に興味ある方(あはき師)の見学は下記のアドレスに連絡ください。
hari1000bon@mild.ocn.ne.jp