こんにちは 治癒処の中野です。
今回は当院スタッフの面白いお話を報告します。
11月中旬、私がボクシングジムの練習を終えて出勤すると、院の女性スタッフK先生(だいたいお分かりだと思いますが…)が
“院長、私、昨日病院でバセドウ病だと診断されました。それで経過観察するので出勤時間を少し薄くしてください”との事。
私は “あぁ、バセドウね。何人か治療して改善してるからちょい治療してみようか?”
“じゃあお願いします”ってのでバセドウ病の鍼治療が始まりました。
バセドウ病は主に①眼球突出②頻脈③甲状腺肥大が3大症状で、その他に④手の震え⑤発汗⑥食欲増加するが体重減少⑦疲れ易い⑧動悸
が随伴症状として現れます。
K先生の場合、血液検査でT3(トリヨードサイロニン)、T4(サイロニン)値は正常値の2倍。TSH(甲状腺刺激ホルモン)は0.01と低値でした。
①眼球突出は見受けられませんが②頻脈あり③甲状腺肥大?頸周り全体が硬く膨れているよう。
④手の震えは1カ月くらい前からあります。⑤発汗あり⑥最近ポテチや唐揚げを目いっぱい食べてるのに10日で7Kg痩せたとの事。
⑦いつも疲れ易いと口癖のように言っています⑧手の震えと同時期くらいから動悸を感じています。
甲状腺機能の血液検査+随伴症状8項目中7項目的中‼こんな勝率で舟券当てたいな。と思いつつK先生を仰向けに寝かせて
頸を触診すると…案の定、頸回り全てがガチガチ。触診の感じでは、私が治療した数多のバセドウ病猛者とおんなじ硬さのパターン
なので“これなら何とかなるな!”と思いました。
K先生を横向きにして…今、院で大流行の“アクマ式腸骨処置”“アクマ式SCM(胸鎖乳突筋)処置”“中野式アンカーSHOT”を施します。
K先生は物凄い鍼の響きにずっとうーんうーん唸ってました。
治療終了後、K先生の頸回りは見違えるぐらいほっそりスッキリ。私が診ても頸はずいぶん細くなりました。③ガチガチの硬さもほぼ取れて
K先生も“信じられないくらい頸肩が軽い”との事。④手の震えは止まって②頻脈⑤発汗も改善しました。
K先生は私のバセドウ処置の5日後、バセドウ病検査の為、再度病院へ行きました。今度の検査はエコー(超音波検査)です。
・・・・・・
・・・
あれ?
おかしいな?
甲状腺の腫れが見当たらない?
・・・
病院の先生がK先生の頸を何度も何度もエコースキャンします。
前回の甲状腺の血液検査も随伴症状もバセドウ病でほぼクロなのに…?エコー検査は何度やってもシロ?
病院の先生は不思議?で腑に落ちない顔をしながら、“来週バセドウ病の抗体検査(たぶんTSHレセプター)をやりましょう”
って事になりました。とK先生が報告してくれました(笑)。
私が“へぇ、結局部長(K先生)はバセドウ病だったの?”と聞くと“バセドウ病の疑いに格下げされました(笑)。”
K先生、病院の先生には鍼治療で頸を緩めた事は伝えなかったそうです。
まあ伝えたところで病院の先生は信じないでしょうからね(笑)。
私の経験では頸の異様な硬さをしっかり緩めることが出来ればバセドウ病は確実に改善するとお伝えしておきます。
今回の症例報告はこれで終了です。次回をお楽しみに!