こんにちは 治癒処の中野です。
今回はCOVID-19コロナ後遺症患者さんの治験症例です。
Nさん 50代 女性 2024/7月に罹患(2回目)感染後は自宅で服薬療養。
4日目くらいから熱は下がるが身体中がだるくてツラかった。
8月10日来院 主訴;味覚と嗅覚が馬鹿になってる。
山際先生担当;頸と肩が異常なくらいの硬さだったので頸肩中心に緩めた。
8月18日来院 主訴:頭がボォーとして気力が出ない、内臓が不調。味覚と嗅覚はまだ戻らない。
丸山先生担当:お腹は温かいが膝から踵が冷たい。
仰向けで脾経、肝経の異常点に鍼と灸をする。
うつ伏せで骨盤部の仙骨から股関節に鍼刺激、踵の失眠穴ツボに灸刺激。
ふくらはぎのツボで頸のコリ(邪骨)を緩めた。
8月25日来院 主訴:便秘と瞼(まぶた)の腫れ。トイレ芳香剤の匂いが分からない。
中野担当 便秘に瞼の腫れに嗅覚異常?どこをどうしたら良いのか分からないので私が押圧や
触診をして異常点、左右差が著しい部位やツボを鍼刺激して上下、左右、裏表のバランスを
整えるような施術を心がけるようにしました。
(患者さんの足ではありません)
仰向けで趾間中足骨のツボ(画像)で頸肩を緩ませる。(このツボ物凄い効果あります)
脚肝経と脾経の痛み反応が強い部位に鍼刺激。お腹の臍周りと心窩部の硬い部位に鍼刺激。
うつ伏せで足の指先を大々的にマッサージ、Nさんは激痛の為悲鳴を上げる(汗)
頸肩の邪骨コリが強く出ているので、中野式委中-飛揚-崑崙ハリネズミ打ち。棘突起間刺激。
9月13日来院 主訴:全身メンテナンスの為。
中野担当 前回の治療効果を確認するため“便秘と瞼の腫れはどうですか?”と尋ねると
“便秘は翌日解消しました、それよりいつの間にか嗅覚が戻ったんです”との事。コロナ後遺症
の事をすっかり忘れてた私はへぇ~、と思いながらカルテを読み返してみると…
特にスペシャルな施術をした記載も無く、バランス重視の施術をしていました。
思い返すと以前もコロナ後遺症で呼吸をしヅラいって患者さんにバランス治療を心がけたら
楽になったと感謝された事を思い出しました。
考察:私の経験値による私見ですが、コロナ後遺症ってのは発症闘病中に極度の歪みが身体に
起こる事で、ツボの流れが阻害されると味覚、触覚、聴覚、嗅覚、視覚に感覚異常として現れる
症状なのか?身体の異常なバランスを整える事が出来る東洋医学は効果を出し易い。と思いました。