首の激痛…続きです。
4回目(明日から患者さんのお盆ホリデーです)
“今朝はどうでした?”
患者さん“いつもの激痛に比べるとずっとマシでした。今日の治療で旅行に行けそうですね”と何気なくプレッシャーを頂きました。
先ずは首の触診です。
“うわぁ?”
前回のお腹治療で首の表面のコリが取れて本当の…辛いだろこれ?って大きな塊のコリが触れます。そのコリは頸椎の左側と後頭骨内(第一頸椎:環椎だっけ?)に食い込むように覆いかぶさっていました。
1回目、2回目で首のコリ第1層目が緩み、3回目のお腹治療で第2層目が緩み…3層目の頸椎に食い込むコリが露わになった瞬間です(うわぁ?)。
激痛の原因が分かりました(こりゃ酷いわ)。
4回目の治療。
原因とターゲットが解ればこっちのもんです。頸椎に食い込むコリを前回同様お腹のツボと脇腹骨盤内のツボ、そして免疫扁桃の肘のツボで食い込むコリをチェックしながら緩めました。
さあ…どうだ?
ゆっくり起き上って首回りをチェックしてください。
患者さん“はい、明らかに違います” これで2,3日は持つと思いますよ、と少し自信ありの雰囲気で言うと“良かった、旅行が楽しみです”と言ってくれました。
5回目の治療。
前回の治療から1週間後に来院。
調子はどうですか?“はい、旅行中はたまに痛みが出ましたが全体的に大丈夫でした。”と言う。ほっと胸をなでおろす私。
昨日ぐらいからまた首の激痛(以前よりだいぶマシだが…)が出て来たので来院しました。との事。
原因は分かってるので(頸椎に食い込んでる邪骨)仰向けで先ずはお腹(特に下腹部~恥骨)を緩めます。うつ伏せで坐骨の周辺をロングニードルを使い太もも、腰回りをしっかり緩めると頸部の邪骨が剥がれてきます。あとは骨盤周りで頭ー首の際が緩むポイントに鍼刺激。
治療が終わる頃には患者さん曰く“だいぶ楽になりました。ありがとうございます”と言ってくれました。(僕の方がありがとう。です、ホントに今回は勉強させてもらいました。)この方、週1回の治療をあと4,5回でほとんど痛みのない生活を送れると思います。
この患者さんを診て:このようにお腹(内臓系)の硬さに首のコリが加わって鍼効果の持続力が弱まる場合もあるんですね。お腹がギュルギュル鳴るように氣を動かす事が重要です。この方は、流産の後ってのが大きく影響してる気がします。
今後、同じような患者さんを何例か診て再現性が確認できればスタッフを集めて勉強会を予定するつもりです。
勉強させて頂きホント、ありがとうございました。どうぞ、お大事にしてください。